妊婦健診
Medical information妊娠中の頭痛の対症療法として、アセトアミノフェンは安全に使用できます。
アセトアミノフェンは、薬局でも同じ名前または、タイレノールやカロナールという名前で販売しています。
タイレノールの場合、1錠が300mgです。
頭痛の出現時に1錠300mgを内服します。4時間以上あけて1日3回までで飲んでください。
3週間以上の長期内服は控えましょう。
ロキソニン(ロキソプロフェン)は飲まないでください。
イブ(イブプロフェン)も飲まないでください。
片頭痛の約半数は安定期に入るまでに症状が改善し、80%が妊娠末期までに症状が消失します。
ただし、安定期に入ってつわりが落ち着くと、今度は頭痛と胃酸の逆流が次の悩みになることも多いです。
妊娠32週以降は、痛み止めは控えた方がいいです。
それまでは頭痛時は飲んでいただいて大丈夫です。
雨の日は特におつらいかと思います。

お薬以外では、安静、おでこに冷えピタを貼ることで80%の患者さんが改善したとの報告もあります。
薬局さんで冷えピタとタイレノールを購入し、まずは冷えピタを貼り、良くならなければタイレノールを飲んでください。

今までに経験したことのない頭痛、数分以内にピークに達する頭痛は、妊娠中のマイナートラブルの範囲ではない可能性があるので、かかりつけの先生等にご相談ください。
この記事を書いたクリニック情報
クリニック名:とまり木ウィメンズクリニック 武蔵小杉
院長:鈴木 毅 (すずき たけし)
診療科目婦人科・子宮がん検診・妊婦健診・ 漢方内科・ピル