妊婦健診
Medical information飲んで大丈夫です。妊婦さんへの投与経験は豊富で、最初に試してみるつわりのお薬です。
昔から嘔吐などの消化器症状によく使われ、おそらく日本で最も処方されていると推察される吐き気どめです。
胃酸の逆流を減少させるとともに、消化を促進させます。
1日10-30mgを食前2-3回に分けて服用します。
内服困難な場合は点滴でもよく使用します。
妊娠中に処方された他のお薬と一緒に飲んで大丈夫です。
日本では1錠5mgですが、欧米では10mgを8時間おきに内服する方法が推奨されています。
添付文書には有効性投与となっていますが、妊娠に関しては他のどの薬もそう記載されています。
海外の専門書(妊娠と授乳)の最新版でも安全と記載されています。
赤ちゃんの先天異常は増加させません。
自然流産や死産の発生率についても、有意差は認められなかったと記載されており、
安全性はほぼ確立されています。

妊娠初期に、胸やけ・吐き気・嘔吐などのつわりの症状が出ておつらいかと思います😢
つわりは異常ではなく、通常胎盤ができあがる妊娠16週ごろまでにおさまることが多いです。
ご不安やイライラもつわりに影響しますので、気分転換をはかりながら乗り切りましょう。
・好きなものを少量ずつ食べれるときに食べましょう。
炊き立てのご飯のように、においのあるものはつわりがひどくなってしまうこともあります。
冷たいおにぎりの方が食べやすいかもしれません🍙
・水分をこまめにとれるようにしましょう。なんでもかまいません🥤
【市販の漢方薬もあります】
つわりは妊婦さんの80%にあり、妊娠4-7週から始まることが多く、妊娠8-12週がピークで、16週にはほとんどの方が良くなります(>_<)
漢方治療は長い歴史の中で安全性が確認されています。つわりの症状が軽くなったり、重症化して入院する確率を下げたりする効果が示されています。
つわり症状がある方には処方させていただいております。amazonでも売っています。小半夏加茯苓湯エキスです。

漢方は温かいお湯で溶かして飲むことが多いですが、つわりの場合には湯気もにおいもつらくなってしまうので、冷たいお水で飲んでいただいて結構です。
処方箋上は1日3回食前で、薬剤師さんからもそう説明されるかもしれませんが、1日3回にこだわらず、少しずつ飲めそうな時にお飲みください。食後でも、お休みになられる前でもかまいません。1包全部飲めなくてもかまいません。
つわりや唾液分泌過多の治療に用いられる漢方の多くにショウガが含まれています。
ショウガには嘔気を和らげる止嘔作用があります。
スーパーで売っている調味料の生ショウガのチューブを漢方と一緒にお水に溶いて飲んでいただくといいかと思います。
漢方が飲めない、飲むのに抵抗がある方は飲まなくて全然大丈夫です。
つわりよりも食べづわりの方が多いです。
マクドナルドのハンバーガーやケンタッキー、辛いカップラーメンなど、味が濃い方が食べたくなると思います。
食べていただいてかまいません。

この記事を書いたクリニック情報
クリニック名:とまり木ウィメンズクリニック 武蔵小杉
院長:鈴木 毅 (すずき たけし)
診療科目婦人科・子宮がん検診・妊婦健診・ 漢方内科・ピル